子犬のせんもんについて

子犬の「せんもん(泉門)」って大丈夫?

目次

触るとちょっと怖い…でも、知っておけば必要以上に心配しなくて大丈夫です

子犬って、本当に毎日のように変化していきます。

昨日まで少しヨチヨチ歩いていたのに、今日は走っている。
小さかった顔が少しずつ大人っぽくなって、歯が生え変わって、体つきもしっかりしてくる。

「子犬は成長する生き物なんだな」

そう感じる瞬間がたくさんあります。

そして、そんな子犬の成長過程で、飼い主さんが意外と気にされるのが**「せんもん(泉門)」**です。

頭を撫でていると、

「ここだけ少し柔らかい気がする…」
「頭に穴が開いているみたいだけど大丈夫?」
「将来、脳に何か問題が起きない?」

と、不安になってしまう方も少なくありません。

特にトイプードルやチワワ、ポメラニアンなどの小型犬では、泉門が見つかることがあります。

でも、まず知っておいてほしいのは、

「泉門が開いている=病気」ではありません。

ここを理解するだけでも、かなり気持ちが楽になるはずです。


そもそも「泉門」って何?

まずは「せんもん(泉門)」を知ろう!

泉門とは、簡単にいうと子犬の頭蓋骨にある、骨と骨がまだ完全につながっていない部分のことです。

人間の赤ちゃんにも「大泉門」がありますよね。

赤ちゃんの頭を触ると、頭頂部に少し柔らかい部分があります。

それと似たようなものです。

子犬も生まれたばかりの頃は、頭蓋骨がまだ成長途中。

成長するにつれて頭蓋骨の骨が発達し、少しずつ隙間が小さくなっていきます。

一般的には、若い子犬では泉門が残っていても珍しくなく、成長とともに閉じたり、硬くなったりしていきます。特に小型犬では、ある程度成長しても泉門が残ることがあります。

つまり、

「子犬の頭がまだ完成途中だから、泉門がある」

というケースも普通にあるわけです。


泉門と病気(水頭症)は別物

「泉門がある=水頭症」は大きな誤解

ここは、飼い主さんにぜひ知っておいてほしいところです。

泉門について調べると、「水頭症」という言葉が出てくることがあります。

すると、

「泉門があるということは、水頭症なのでは?」

と心配になってしまいますよね。

しかし、泉門が開いていることと、水頭症はイコールではありません。

実際、泉門が残っている犬の多くは、水頭症とは関係なく、健康に普通の生活を送れるとされています。

水頭症というのは、脳脊髄液が過剰にたまることで脳に圧力がかかる病気です。

その場合には、

  • 頭が大きくドーム状に見える
  • 目が下向きに見える
  • ふらつく
  • ぐるぐる回る
  • 行動や反応がおかしい
  • けいれん
  • 壁や床に頭を押し付ける

など、泉門以外にも神経症状が見られることがあります。

ですから、

「泉門がある」だけで水頭症と判断することはできません。

ここは非常に大切です。


小さい泉門なら「成長待ち」ということも

軽度~中度の泉門がある場合

では、泉門があったらどうなるのでしょう?

これも個体差があります。

まだ幼い子犬で、泉門が小さいのであれば、成長とともに小さくなったり、閉じたりする可能性があります。

たとえば生後2か月くらいの子犬。

頭を触って、

「あ、ちょっと柔らかいところがある」

と言われたとしても、それだけで異常とは限りません。

むしろ、

「まだ頭蓋骨が成長している途中なんだな」

くらいに考えて、成長を見守ることも大切です。

VCAでは、多くの子犬の泉門は生後9〜12週頃までに閉じたり硬くなったりすると説明しています。一方で、チワワなど一部の小型犬では、それ以降も泉門が残ることがあります。

つまり、

泉門の「大きさ」だけでなく、「年齢」「犬種」「成長の様子」をセットで見る

ことが重要なんです。


じゃあ「大きい泉門」はどうなるの?

中度~重度の泉門がある場合

ここからが、少し注意して見ていきたいところです。

泉門が比較的大きかったり、成長してもなかなか閉じなかったりする場合があります。

これを持続性泉門と呼ぶことがあります。

小型犬では、遺伝的・発育上の特徴として泉門が残るケースもあります。

そして、泉門が残っているだけで、必ず将来問題が起こるわけではありません。

泉門が残ったままでも、健康に生活している犬はいます。

ただし、

大きな泉門+神経症状

がある場合には話が変わってきます。

水頭症など、脳に関係する病気が隠れていないかを動物病院で確認する必要があります。

場合によっては、泉門から超音波検査を行ったり、CTやMRIなどの画像検査が検討されることもあります。


泉門がある子犬を迎える時の心構え

日々の暮らしで気をつけたいこと

では、泉門が残っている子犬を迎えた場合、何を気をつければいいのでしょう?

実は、特別なことを何でもしなければいけないわけではありません。

ただ、

頭を強くぶつけない環境を作る

ことは意識しておきたいポイントです。

例えば、

  • 高いところから飛び降りさせない
  • ソファやベッドからの転落に注意する
  • 激しいぶつかり合いを避ける
  • 子犬同士の激しい遊びを放置しない
  • 頭を強く押したり揉んだりしない

などです。

「泉門があるから、ずっと抱っこしていなければ!」

と神経質になる必要はありません。

普通に遊んで、普通に走って、普通に生活して大丈夫。

ただし、頭への強い衝撃だけは避ける。

このくらいの意識で十分です。


「泉門」よりも大切なのは、子犬全体を見ること

ここが一番伝えたいところです。

子犬を迎えたばかりのお客さんは、どうしても「泉門の大きさ」に目が行きます。

でも、本当に大切なのはそこだけではありません。

例えば、

「よく食べる?」
「元気に遊ぶ?」
「ちゃんと歩ける?」
「体重は順調に増えている?」
「呼びかけに反応する?」
「けいれんやふらつきはない?」

こうした日々の様子を見ることのほうが、ずっと大切です。

泉門だけを毎日確認して、

「昨日より1mm大きくなった気がする!」

と心配する必要はありません。

むしろ、子犬と一緒に遊びながら、

「今日は昨日より走るのが速くなったな」

「体がちょっと大きくなったな」

そんな変化を楽しんでほしいと思います。


「心配しすぎない。でも、ちゃんと見る」が正解

子犬の体は、まだまだ発達途中です。

人間の赤ちゃんだって、生まれてすぐに大人と同じ体になるわけではありません。

子犬も同じ。

頭蓋骨も、歯も、骨格も、筋肉も、内臓も、少しずつ成長していきます。

だから泉門を見つけたとき、

「これは大丈夫なのかな?」

と心配になる気持ちは、とてもよく分かります。

でも、

「泉門がある=病気」ではありません。

小型犬では成長後も泉門が残ることがあり、それだけで健康上の問題があるとは限りません。

一方で、泉門が大きいことに加えて、ふらつきやけいれん、行動の変化、頭の形の異常などが見られる場合には、早めに動物病院で相談することが大切です。


「泉門がある」だけで、怖がらなくて大丈夫

まとめ

最後に、ポイントをまとめておきましょう。

泉門について覚えておきたいこと

  • 子犬には成長途中で泉門が見られることがある
  • 小型犬では成長後も残る場合がある
  • 泉門がある=水頭症ではない
  • 小さな泉門なら成長とともに閉じる可能性がある
  • 大きな泉門が残っていても、健康に生活できる犬はいる
  • 神経症状などがあれば動物病院で相談する
  • 頭への強い衝撃はできるだけ避ける

子犬を迎えると、ちょっとした体の特徴まで気になってしまいます。

「この子は大丈夫かな?」
「将来、病気にならないかな?」

そう思うのは、それだけその子を大切に思っている証拠です。

でも、心配しすぎて子犬の成長を楽しめなくなってしまったら、それは少しもったいないですよね。

泉門があるからといって、すぐに悪いことを想像する必要はありません。

大切なのは、過剰に心配することではなく、その子の成長をしっかり見て、必要なときにきちんと対処してあげること。

毎日の「元気」「食欲」「動き」「表情」。

そんな小さな変化を見ながら、子犬との時間を楽しんでください。

子犬は、今日より明日、明日よりその先へ。

少しずつ、大人の犬へと成長していきます。

その成長を見守ることも、飼い主さんにとって大きな楽しみのひとつですよ。


「じゃ、この子はどうなの?」の疑問を解消

【おまけ】DOLLzではこう見てます

DOLLzで泉門をチェックするのは45~57日齢あたりの成長真っ盛りのタイミングです。基本的には5~7日おきくらいにチェックしています。また、近いタイミングで獣医師にもチェックしてもらいます。

泉門はある程度成長が進んだ段階で度合いが確定しますので、子犬の時期のサイズ感は参考程度で考えるのがベターです。

また泉門は頭に1つ・・・とは限らず、小さいのが幾つかあったり、十字の形をしていたり・・・と様々です。

★DOLLzでは泉門(57日齢付近の子犬)はこう見てます

・軽度(極小~小サイズ):ほぼ気にしない。成長に伴って自然と閉じるだろう・・・と考えています。
・中度(中サイズ):ちょっと気にする。成長過程で閉じきるか否か?注視するレベルです。
・重度(大~特大サイズ):気にする。泉門だけなら飼育方法を意識してあげれば恐らく大丈夫。他の要素が加わってると要注意!

※当記事は泉門を肯定するものではありません。

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